こんにちは!
今回は世界各国の郵便局が運営している”EMS(Express Mail Service)”サービスを利用した国際郵便の発送方法についてシェアします。
EMSサービスを利用すれば、手紙やハガキなどの書類だけでなく、段ボールなどの小包なども世界中に発送できます。
ポーランドからだけでなく、他ヨーロッパなど世界中からEMSを利用するときにも同じ手順ですので参考になると思います。外国で初めてのことをするのって緊張しますよね。
1. EMS(Express Mail Service)とは?
EMSは国際スピードサービス(Express Mail Service)と呼ばれる、世界中で最も多く利用されている国際郵便書留サービスです。書類はもちろん、最大30キロまでの比較的大きな荷物も発送することができます。
世界の多くの国と地域(日本からは120の国と地域)へサービスを提供していて、2日〜10日程で荷物を届けることができます。
国際郵便サービスはEMSの他に、SAL便(エコノミー航空便)や船便などがありますが、その中でも最も信頼性が高いEMSはより確実により速く荷物を送ることができます。
EMSの価格は他の国際郵便サービスに比べ多少価格は高めですが、その分、他サービスに比べ優先度が高く、専門の配達員が責任を持って作業しますので安全安心と言われています。
– EMSの特徴
- 世界120カ国で取り扱い
- 料金はお手頃
- 信頼性が高い
- 所要日数が他サービス(SAL便・船便)に比べて少ない。
- 損害補償がついている。
- トラッキングナンバーで追跡可能。
– EMSは他サービスより優遇されている。
一般的にEMSは国が提供しているサービス(日本では民間サービスですが民営化される前の名残をとどめているため、優遇措置が続いています)なので民間サービスと比較して、送料や通関・検疫手続きで優遇を受けていることがあります。
例えば、EMSは主に個人利用されると認識されているので商業利用よりも優先して荷下ろしされたり、課税価格が20万円を超えるもの等を除き、簡易な通関手続が適用されているため、関税を支払う必要がなかったりします。
一方、主に商業利用されている民間サービスでは、荷下ろしは後回しにされ、課税対象物にはほぼ100%課税されますので、受取人が関税を支払わない限り荷物を受け取ることができません。
2. EMSは郵便局で受け付けています。
EMSを利用して荷物を発送したい場合には、まず近くにある郵便局に行きましょう!
ポーランドには街のいたるところに”Poczta Polska(ポチュタポルスカ)”と呼ばれる郵便局がありますし、ワルシャワの中心地にある郵便局は24時間営業しているところもあるんですよ。
曜日や時間帯、場所によっては1時間ほど待ち時間が発生することもあるので、混雑する時間を避けることをおすすめします。
-料金表
以下、ポーランドから日本へ荷物を発送する際の料金表です。
1ズロチ=30円で計算、端数は適宜省略します。
重量 | 価格 | 日本円換算 |
0.5kg | 164.82ズロチ | 4,940円 |
1kg | 194.34ズロチ | 5,830円 |
2kg | 223.86ズロチ | 6,710円 |
3kg | 255.84ズロチ | 7,620円 |
4kg | 287.82ズロチ | 8,830円 |
5kg | 317.34ズロチ | 9,520円 |
6kg | 346.86ズロチ | 10,400円 |
7kg | 378.84ズロチ | 11,360円 |
8kg | 410.82ズロチ | 12,320円 |
9kg | 442.80ズロチ | 13,280円 |
10kg | 477.24ズロチ | 14,320円 |
11kg | 511.68ズロチ | 15,350円 |
12kg | 546.12ズロチ | 16,380円 |
13kg | 580.56ズロチ | 17,410円 |
14kg | 615.00ズロチ | 18,450円 |
15kg | 651.90ズロチ | 19,550円 |
16kg | 688.80ズロチ | 20,660円 |
17kg | 725.70ズロチ | 21,770円 |
18kg | 762.60ズロチ | 22,870円 |
19kg | 811.80ズロチ | 24,350円 |
20kg | 873.30ズロチ | 26,200円 |
– 所要日数
日本の郵便局の公式サイトにはポーランドまでの所要日数は”4日”となっていますが、ポーランド郵便局で聞いたところ所要日数は”6営業日”とのことです。また関税手続きのため税関で数日ほど遅延する場合もあります。
ただし、この所要日数は目安であって数日程度遅延することがあります。
– 梱包方法
発送前には各自で梱包する必要があります。
壊れやすいものは特に、慎重に梱包をしたり緩衝材を入れたりしてダンボールの中で動かないように隙間を作らないようにしましょう。
投げられることがあることを前提に、厳重に梱包することをおすすめします。
特にボレスワビエツなどの割れ物が入っている場合には、やりすぎかなと思うほどしっかり緩衝材に包みましょう。
3. 注意事項。
– ギフトシーズンは、所要日数が増えます。
クリスマスやバレンタインなどのギフトシーズンや年末年始には、発送件数が急激に増えますので、通常より所要日数が多くなることがありますので余裕を持って発送することを心がけましょう。
– EMSで送れないものがあります。
スプレー缶、香水、花火・クラッカー、日焼け止め、マニキュア、ヘアトニック(アルコール度数24%を超えるもの)、アルコール飲料(アルコール度数24%を超えるもの)、電子タバコ、モバイルバッテリー、などなどあります。最新の詳細情報は公式HPをご確認ください。
– 英語が通じない。
ポーランドの郵便局では基本的には英語は通じないと思っていたほうがいいでしょう。日本の郵便局でもおそらく英語は通じないのでまあ、同じですね。
ただし、しっかり荷物を梱包して伝票を記入することさえできていれば特に話すこともないかもしれませんね。
4. 世界の郵便事情
最後に世界の郵便事情をシェアします。
EMSは信頼性が高く安心安全だと説明しましたが、世界の郵便事情は日本のそれと比べ物にならないほどうまく機能していません。放り投げるのは当たり前、発送物の到着が遅延したり紛失したりすることもあります。
また、不在時に荷物の配達があったときには近所に住んでいる人のところに荷物が届けられて帰ってきたら渡しといて〜と言われたり、実際に届け先まで配達されていないのに、勝手に不在扱いになり荷物を受け取れなかったりします。
日本に到着したあとは日本の会社が配達を担当しますのでそんなことは起こらないとは思いますが、日本から世界に荷物をはそうするときにはそんなことも起こるということを頭に入れておきましょう。
本当に、日本の宅配便サービスは世界に誇れます。
5. 想像以上に簡単なEMSを利用してみよう。
海外の知人や家族に荷物を送るだけでなく、ポーランド旅行でお土産を買いすぎてしまったり、ポーランド雑貨を買い付けたり、世界一周中の人は着なくなった服を送ったり、利用方法は様々です。
海外から荷物を送るというと難しいように感じますが、基本的には伝票が間違いなくかけて入ればOKです。あまり難しく考えずに気軽に利用してみましょう。
次回は、私が実際にEMSを利用して日本に荷物を送付したときの体験をシェアします!料金がお手頃で信頼性が高いなんて言いましたが、そんなにうまくいきませんでした~というお話です。
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