今回は、ポーランド国鉄(PKP)でのチケットの購入方法をまとめます。
ポーランド人だけでなく、多くの観光客が利用しますが、意外と知られていないこともたくさんあります。
ポーランド国鉄の長距離列車をうまく利用すれば、ワルシャワからクラクフまでなんと1200円程度で行けてしまいます。
乗り心地も悪くありませんので、ポーランド周遊される方は、ぜひポーランド国鉄を利用してみましょう。あまり知られていない裏ワザ的な方法もシェアします。
1. ポーランド長距離列車のチケット購入方法は3とおり!
①ポーランド国鉄Webサイト
最も簡単で便利な方法が、インターネット上で購入することです。行列に並ぶ必要も、外国語を話す必要も、24時間好きなときに購入することができます。
ポーランド国鉄のWebサイト(→こちら)にアクセスして、利用したい日時・出発地・目的地などを入力すればOKです。窓際・通路側などの座席指定も可能です。
購入したチケットはスマホ画面に保存するだけでも問題ありませんが、プリンターがあれば、印刷しておくといいでしょう。
またこの場合には、使い回し防止のために購入者の名前がチケットに記載されます。検札官によるチケット確認のときに、パスポートなどの名前が確認できる公的な身分証明書(ID)も提示します。
②鉄道駅のチケットカウンター
鉄道駅でチケットを購入する方法が最も一般的な方法だと思いますが、残念ながらチケットオフィスのスタッフは英語が話せない人が多いです。
英語で話しかけても相手にされませんので、あらかじめ基本的なポーランド語を覚えておく、もしくは何時のどの電車でどこに行きたいのか、紙に書いておくと便利です。
それでも伝わらなければ、近くにいる英語の話せるポーランド人に通訳してもらいましょう。ポーランド人はとても優しい人ので困っている人がいたら助けてくれる人が多いです。
また、チケットオフィスはワルシャワ中央駅内に点在していて中には24時間営業している場所もあります。営業時間外でカウンターがしまっていても諦めずに他の場所を探してみましょう。
中央駅では階段を上がったところのメインコンコースにありますが、いつも行列ができていますので時間に余裕を持って行くようにしましょう。
③長距離列車の中
事前にチケットを購入できなかったからといって電車に乗るのを諦める必要はありません。
駅構内で買おうとしたけど、行列ができていて想像以上に時間がかかり、出発時間までに間に合わなかったりした場合は、電車の中でもチケットを購入することができます。
正規チケット料金に手数料(10ズロチ~30ズロチ程)が上乗せされますが、乗らなければいけない電車に乗り遅れて、その後の予定を変更せざるを得なくなるよりは断然ましですね。
ただし、無賃乗車とみなされないように、チケットの検察官が確認に来る前に必ず乗務員を探してチケットを買うようにしましょう。
英語を話せない乗務員がいるかもしれませんが、すでに電車に乗っていますし、何時のどの電車で~、などと言う必要はありません。最終目的地だけ伝えればOKです。
2. ポーランド国鉄旅のヒント
– チケット購入は30日前から。
発売は乗車日の30日前からです。それより前では、時刻表の確認はすることができますが、チケットの購入はすることができません。
通常は、出発10分前でも問題なくチケットを購入することができますが、夏のハイシーズンやクリスマスなど特別なイベントがあるときには、発売開始後すぐに売り切れてしまうこともあるので早めに購入するように心がけましょう。
– 価格は変動します。
ポーランド国鉄のチケットは、価格変動制を採用しています。つまり、空席がたくさんあれば安く、満席に近ければ近くなるほど高くなります(飛行機と同じシステムですね)。
なので、事前に旅行する日が確定しているのであれば、早めにチケットを予約しておいたほうが安く購入することができる可能性が高いです。
– 学割サービスを行っています。
ポーランド国鉄では、学割サービスを行っています。
ただし、ポーランド国内の学校の通っている25歳以下の学生のみ限定ですので、日本で学生をしていて国際学生証を持っていても学割の対象にはならないので注意が必要です。
有効なポーランドの学生証を持たずに、学生割引のチケットを持って乗車した場合、無賃乗車とみなされて罰金を請求されることがありますので注意が必要です。
– コーヒーや紅茶、軽食などの車内販売があります。
ポーランドの新幹線とも呼ばれる高級車両EIP(ペンドリーノ)の1等車では、コーヒー・紅茶とクロワッサンやサンドイッチなど、2等車ではコーヒー・紅茶が無料で提供されます。それ以外のEIC、IC、TLKと呼ばれる種類の電車では、有料で提供されます。
その他、誰でも利用できるビールやピエロギやジュレックなどのポーランド料理がいただけるレストランが併設されている食堂車もありますのでお腹が空いたら行ってみましょう。
– 全席指定席ですが、満席でも乗車可能です。
ポーランド国鉄の電車は基本的にすべて”指定席”で、”自由席”はありません。しかし、満席で自分の席を確保できなかったとしても乗車できるんです。
たとえ「満席です」と言われてしまっても席がなくてもいいからどうしても乗車したいということを伝えればOKです。(満席の場合はインターネットでは購入できませんのでご注意ください。)
空席があれば座ってしまってもいいです(座席指定している人が来たらすぐに譲りましょう)し、コンコースで立っていても構いません。また、食堂車でゆっくりご飯をいただくというのもいい案かもしれませんね。
3. さいごに
ポーランドは首都のワルシャワを起点に東西南北に満遍なく広がっていますので、飛行機よりも電車で移動したほうが早いことが多いです。
ワルシャワ〜クラクフなら最短2時間半、ワルシャワ〜グダニスクなら最短3時間程度で行けてしまいます。忙しい観光の合間でも日帰り旅行も可能な距離ですし、ポーランド国鉄を賢く利用してポーランド旅行をよりよいものにしましょう!
コメント