とことん非商業主義なポーランドカルチャーが好きでたまらない。

ポーランドの非商業主義 ポーランド文化

こんにちは!

日本はバリバリの商業主義ですよね。世界第3位のGDPを誇るバリバリ働く国、ニッポンからポーランドに来るとポーランド人の非商業主義に驚くことばかりです!

そんなところから、ポーランドに行くとお金儲けのことなんか二の次、三の次なポーランド人が愛おしくてたまらなくなります。

それでは、さっそく〜。

1. 人生にはお金より大事なものがあることを知っている。

仕事も大事だけど、それ以上に家族が大事。お金は必要な分だけ稼いで、あとは自分のやりたいことをやったり、家族との時間を大切にする。

家族との時間を犠牲にしてまでもお金のために出世のために毎日朝から晩まで働いたりすることはありません。いかに多くのお金を稼ぐことができるかは競うものではないし、お金を使うことが幸せではない。

買い物自体は決して悪いことではありませんが、必要のないものまで買ってしまって結局使わずに捨ててしまうこと。見栄だけでブランド物を買ったりしない、セールという文字に騙されて必要のないものまで買ったりしない、消費社会に踊らされないポーランド人が好きです。

2. 稼げる仕事より自分のやりたい仕事をする。

ポーランドってポーランド人なら、大学や大学院まで学費無料で通えるのです。医学部でも法学部でもタダだから、なりたいと思えば学費の心配をすることなく誰でも医者にも弁護士にもなれるの!

それなら「みんな医者になっちゃうじゃん」と思ったけど、医者は給料も高いけどその分重労働だし、自分の時間が持てないからっていう理由でなりたがる人はそれほど多くないみたい。

医者の子は医者である必要はないし、カエルの子はカエルである必要もない。親の経済力とか肩書きとか給料とかに惑わされないで自分のやりたいことができるって素敵なことだよね。やってみて、やっぱりやりたくないって思ったらすぐ辞めちゃうのもいいね。経歴に傷が付くとか最低3年は続けないと、とか世間の目を気にせず自分のやりたいことだけをやっていられるって幸せなことだと思う。

3. 騙してやろう、売ってやろう、みたいな発想はない。

ポーランドではどの観光地に行っても、外国人だからって通常より高い値段で売ってこようとする人もいないし、お釣りをごまかされることもない。

むしろ「これくださーい!」って言っても近所のおばさんとの話をしていて全然相手にしてくれない。無視されてるとかじゃなくて話に夢中で気づいてないの。

店に入ってみてても、日本のショップ店員みたいに話しかけてくることなんてないから気軽にウィンドーショッピングできるし。

日本のビジネスマンが「ポーランド人はいい商品を持ってるのに売り込みが下手なんだよね〜」と言っていたのを聞いたことがあるけど、私はむしろそんなポーランド人が好き!いい商品を持っているんだったら、売り込みなんてしなくたって自然と売れていくはずだよ!

4. カフェの店員さんに、別のおすすめカフェを聞いちゃう。

カフェに入ってメニューを見たあと、食べたいものがないときは「こんなのが食べたいんだけど近くでいいカフェ知ってる?」って店員さんに他のおすすめのカフェを聞いちゃう!

しかも、どのカフェのお姉さんも嫌な顔一つせずにすんごい親切に詳しく教えてくれる。これも、”儲けよう!”という発想がないからこそできることだよね。私がカフェのお姉さんだったら、「ここで食べていってよ!もしくはGoogle先生に聞いて!」と思ってしまうもん。

また、2人で行って1つ注文したものを気軽にシェア(ポーランドでは1人前がでかいから)できたりするのもいいね。日本でよくある一人一品注文するのが義務だの、店は食べ物だけでなく空間を提供しているんだからとか、客が店の利益のことまで計算しなきゃいけないのかのようなマナーの押し売りが窮屈でたまらない。

5. ポーランド語で日曜日は”働かない日”。家族とゆっくり過ごそう。

ポーランド語で日曜日は”Niedziela(ニエジェラ)”といって直訳するとなんと”働かない日”という意味になるんです。ポーランドでは敬虔なカトリックが多いから、日曜日は仕事どころか掃除・洗濯などの家事も基本的にはしてはいけません。

2018年にポーランド政府は、日曜日のスーパーマーケットやショッピングセンターなどの小売店の営業禁止を原則禁止する法案を可決・実施されています。

日曜日が一番忙しく、稼ぎどきである日本からしてみると信じられないですが、多くのポーランド人がこの法案を支持しています。多少不便にはなりますが、日曜日はより多くの人が家族とのんびり過ごすことができることを優先するのが非商業主義ポーランド人らしいですよね。

6. まとめ:ポーランドに来て、お金の使い方が変わったかな。

ポーランドに来る前は、生活の質を高めるのはお金が必要で、お金はあればあるほどいいと思ってました(まあ、それももちろん間違いではないんだけどね)。でも、お金なんかなくたって毎日幸せだなと感じるし、生活の質は高めることができるということを知りました!

共産主義が崩壊してからまだ30年足らずしか経ってないので、あまりお金儲けとか商業主義の考え方が浸透していないのかもしれません。非商業主義がポーランドらしいユニークな強みだと思うし、何十年たっても変わって欲しくないな~と勝手に考えています。

と同時に、ポーランド国内だけなら非商業主義でもいいけど、もう少しグローバルに展開したいんだったらこのままではダメだとも思うね。世界では優しい人・真面目な人ほど損をするってこともあるから、ときにはずる賢くならないとポーランドの発展はないのかも。

それでは、また~。

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