ポーランドで最も重要な日。伝統的なクリスマスの過ごし方。

ポーランドのクリスマスツリー ポーランド文化

ポーランドのクリスマスの過ごし方は日本のそれとは違います。

敬虔なカトリックが多いと言われるポーランド人にとってクリスマスは一年のうちでも最も大事な日の一つであることは間違いありません。

今回はポーランドのクリスマスの過ごし方をシェアします。

1. クリスマスは家族と過ごすもの

離れて暮らしていたとしても、クリスマスは家族と過ごすためにたとえ海外に住んでいたとしてもるばる海をこえて家に帰ります。

そのため、ワルシャワなどの大都市ではクリスマス前後では、普段はワルシャワで仕事をしている人がそれぞれ帰郷するため、街から人がいなくなりまるでゴーストタウン化してしまいます。

2. まずはオプワテクで願いごとを

ポーランドのクリスマス オプワテク

ポーランドのクリスマスにはこれがなくては始まりません。

まずオプワテク(聖餅)と呼ばれる白くて薄いウエハースのようなものをひとり1枚づつ手に取ります。家族や親戚に対し、お互いにお互いの健康や成功を願ったり、新年の挨拶などをしたりしたあと、相手のオプワテクをちぎって食べます。

こうすることによって、過去に起きた失敗や痛みを許し合い、新年の幸せで迎えようと祈るという習慣からきているようです。

家族全員に対してこの儀式が終わったら、席についていざクリスマスディナーが始まります。

3. 最も重要なのは24日のクリスマスディナー

ポーランドのクリスマスディナー バルシチ

最も重要視されているのは”Wigilia(ヴィギリア)”と呼ばれるクリスマスディナーで、伝統的に12種類の料理が振る舞われます。12種類の料理は12人の使徒と12ヶ月を表しています。

その内訳は家族によって様々ですが、ポーランドの定番スープバルシチ(赤カブのスープ)、ピエロギ(ポーランド風餃子)、ビゴス(キャベツの煮込み)、マコビエツ(ケシの実ケーキ)などなどポーランドの伝統的な家庭料理がテーブルに所狭しと並べられます。

食べても食べなくてもいいからありったけの料理をテーブルに並べるというのが習慣ですので、料理を提供されたからといってすべて食べる必要はありません。むしろすべて食べるのは不可能なくらいたくさんの料理が並びます!

– お肉は禁止!魚を食べます。

ポーランドでは普段、魚料理を食べることは多くありませんが、クリスマスディナーには魚料理が必須です。聖書のうえでこの日はお肉を食べることが禁止(聖書の上では魚は肉として分類されません)されているからです。

ポーランドで特に有名なのが、鯉ですね。

クリスマス前にスーパーマーケットに行くと、プールもしくは水槽が設置されている中にたくさんの鯉が泳いでいるのを見つけることができるかもしれません。

やはり鯉は匂いに強く癖がありますし、ここ最近ではそれも見かけることが少なくなってきていますが、今だに多くの家庭でフライなどにして食べられています。

– アルコールも禁止!

クリスマスディナーでは、基本的にはアルコールも禁止されていますが、実際には各家庭によってまちまちです。

忠実にルールを守っている家庭もあればあまり気にしない家庭もあります。特に最近の若い人たちは気にしない傾向が強いようですね。お酒の代わりにフルーツを甘く煮出したコンポトがよく飲まれます、コンポトはポーランドの定番で、レストランに行けば一年中いただけます。

– 食卓には参加人数+1の食器を用意

テーブルの上には必ず家族の人数分とさらにもう一組のお皿が並べられます。

これは、伝統的には生まれたばかりのイエスや親戚、食べ物が必要な放浪者が突然訪ねてきても迎い入れられるように、たとえそれが知らない人でも一緒にクリスマスを祝おうという伝統からきています。

実際には誰かがいきなり訪ねてくることはないそうですが、分け与えることを評価するというキリスト教の精神がここで表されています。

4. 食事が終わるとプレゼント交換

ポーランドのクリスマス プレゼント交換

食事が終わると家族全員がそれぞれが事前にクリスマスツリーの下に用意しておいたプレゼントを交換します。

ギフトにはそれぞれ誰宛のものか記入してあるので、子どもがその宛先にプレゼントを配って回ります。全員にプレゼントが配り終わったら、次々に開封していきます。

プレゼントとして代表的なものは、本やDVD、おもちゃ、チョコレート、洋服などなど、日本人がクリスマスプレゼントと聞いて思い浮かべるものよりカジュアルなものが多い気がします。

5. 教会に行ってミサに参加

12月25日に日付が変わる頃、”Pasterka(パステルカ)”と言われるこの日のみ行われる特別なミサが教会で行われます。

普段はあまり教会に行かないような若者たちもこの時ばかりは教会に行って神父の説教を聞いたり、クリスマスキャロル(賛美歌)を歌ったりします。

ポーランド人曰く、今の30代以下の人たちは子供の頃は毎週日曜日に教会に行っていたけど、今となってはクリスマスとイースター、もしくは誰かの結婚式でしか教会に行かないという人も多いんだとか。

!注意

12月24日は2時頃から、25、26日は全日で、どのお店もしまっています。学校や会社もお休みです。

この日をポーランドで過ごす予定があるなら、観光はもとより、何もできない、何も買えないということを知っておかなくてはいけません。

食べ物飲み物は必ず事前に確保しておきましょう。ポーランド人は仕事より家族を大事にしますし、そもそも法律で働いてはいけないことになっています。

27日からは通常運行で、日本のように年末の慌ただしさのようなものも特に感じられません。

6. まとめ:ポーランドで特別なクリスマス体験を。

いかがでしょうか?

ポーランドの伝統的なクリスマスはキリスト教(聖書)に基づいて取り仕切られます。

日本のクリスマスを想像しているとまったく違うことばかりで驚くこともあるかと思いますが、一年で最も幸せあふれる瞬間ですので、もし可能であればポーランド人のお宅にお邪魔して本場のクリスマスに参加してみてください。

他ではものなかなか得られない貴重な体験ができると思います。

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